広島市健康づくりセンター 健康科学館 5階

広島市健康づくりセンターの5階には健康科学館が開催されています。会場では、健康について考える機会が提供されており、体の名称やメカニズムを模型図やシアターを使って展示しています。また、生活習慣病や三大疾病などの予防についても詳しく説明されています。健康科学館は、通常は健康診断や人間ドックが行われている場所でもあります。

営業時間は9時から17時までで、最終入館は16時30分までとなっています。入場料は団体(30人以上)の場合、大人は290円、子供や65歳以上の大人は130円です。個人の場合は、大人は370円、子供や65歳以上の大人は180円となっています。

健康科学館への入り口には、楽しく描かれた看板があります。また、2023年から2024年にかけては様々な催し物が開催される予定ですので、楽しみにしていてください。

入口

健康科学館では、有料ですが体内の構造にまるでワープしているかのような体験を味わうことができます。展示物は模型や説明文、音などを使ってわかりやすく、リアルに表現されています。

血液について学ぶことができます

まず血液について学ぶことができます。赤血球や白血球、血小板の構造や働きについて詳しく表記されています。心臓から全身に送り出される血液は、栄養分や酸素が含まれており、心臓のドクンドクンという音と一緒に説明文を読むことで、臨場感を感じることができます。さらに、心臓の血管や弁の名称など、マニアックな知識も学ぶことができました。

骨の説明

次に骨について学びました。体を支えるために必要な206個の骨について詳しく解説されています。立って歩くために骨格がどのように変化したのかや、骨の形と役割について建築物や機械と比較しながら書かれています。さらに、人骨の模型も展示されており、小学校の理科室を思い出すようでした。

脳について学ぶコーナー

次に脳について学ぶコーナーでは、大きな脳の模型が展示されていました。脳は人体の司令塔であり、大脳や小脳、橋、延髄、視床下部、脳下垂体など、難しい用語が並んでいますが、それだけ重要な組織だと理解しました。特に脳幹は、反射的な運動や呼吸、内臓の活動など、無意識的に働く「生きているためのはたらき」を調節する役割を持っています。解剖図と共に説明が行われており、全てを読むのに時間がかかりましたが、どれひとつとっても人間の体にとって重要な組織であり、とても勉強になりました。

肺について

次に肺について学びました。肺はガス交換が行われる肺胞から構成されています。私たちが当然と思っている「呼吸する」という行為が、体内でどのようにして酸素を取り込み、二酸化炭素として排出されるのか、肺胞のレベルで学びました。人間の体には3から6億個もの小さな肺胞が集まっており、毛細血管を通じてガス交換が行われています。一呼吸たりとも大切にしなければならないという気持ちになりました。

消化管について

次に消化管について学ぶコーナーでは、食物を体に吸収するための加工工場であることを学びました。口から食道、胃、腸を経て肛門に至る道すじで、さまざまな栄養分が消化され吸収されるのです。展示されていた粘膜の模型は大きかったため、写真ではわかりにくかったですが、その模型を歩いて通ることができ、食物が体内をたどっていく過程を体感しました。粘膜や酵素液について、ひとつひとつの名称や絵があり、詳細な説明がありました。またまたかなりマニアックな内容でしたが、消化管の仕組みや役割を深く理解することができました。

肝臓について

次に肝臓について学びました。肝臓は「沈黙の臓器」と言われることがありますが、人間の臓器の中では最も大きく、役割もとても重要です。胆汁の生成、糖質の代謝、脂肪の代謝、たんぱく質の代謝、血液の貯蔵、解毒作用、インスリンや副腎皮質ホルモンの調整、古くなった血液の処理、血液凝固防止物質の生成など、心臓や肺とは異なる様々な役割を果たしています。これらの役割のうち、ひとつでもスムーズに行われない場合、体全体に支障をきたす可能性があります。肝臓の細胞レベルでの映像も展示されており、とても美しく見えました。肝臓の重要性や機能について深く学ぶことができました。

腎臓について

次に腎臓は1対の血液浄化装置であり、約200万個のろ過機を持っています。体内の不要なものや老廃物は血液によって運ばれ、肺から排出される二酸化炭素以外はほとんど腎臓でろ過され尿となり、尿管、膀胱、尿道を経て体外へ排出されます。

ホルモンについて

次にホルモンには女性特有のホルモンや男性特有のホルモンがあります。これらのホルモンは思春期や成長、二次発達などの時期に重要な役割を果たしています。

次に生活習慣病は現代の三大疾病であり、がん、心臓病、脳卒中が含まれます。これらは悪い生活習慣が原因で発症する慢性病の総称です。塩分の摂りすぎ、糖質の摂りすぎ、動物性脂肪の摂りすぎ、運動不足、ストレス過多、アルコールの過剰摂取、喫煙などが増加の要因です。特に2人に1人ががんにかかる現状に対して、がん予防に力を入れていました。予防を含めた健康への取り組みが重要であると再認識しました。

後半は、子どもたちが飽きずに楽しめるような体を使ったゲームや面白ミラー、クイズ、パズルなどのエンターテイメント要素もありました。

つどいの広場・図書スペース

さらに、ちょっとした図書館も用意されており、展示物を読みながら過ごすことができました。これらのコーナーは非常に興味深く、どれも一つ一つを読んでいるうちに時間があっという間に過ぎました。

これらの情報を通じて、健康で長生きするためには自分の体に何が大切で、何ができるかを考えるきっかけになりました。

開館時間、休館日、入館料、駐車場等の詳細は下記URLをご覧下さい。
http://www.kenkou.city.hiroshima.jp

広島市健康づくりセンター 健康科学館
〒730-0052
広島県広島市中区千田町三丁目8番6号
TEL:082-246-9100
午前9時から午後5時まで
大人(65歳以上を除く)370円